TOP グラッパを知ろう グラッパを楽しもう イベント
TVドラマなどで 小さいショットグラスで一気に飲むシーンがあったかと思えば、リストランテでゆったり飲むシーンがあったり、常温で提供するお店もあれば冷凍庫にキンキンに冷やして提供するお店もある・・。
はたしてグラッパの正しい飲み方は???
『酒は嗜好品』 と一言で片付けてしまうのは簡単ですが、長い歴史から近年めざましい品質向上を遂げているグラッパの飲み方を、『楽しみ方に制限なし』と念頭に置きつつも、一般的な飲み方やおいしい飲み方のポイントをパターンに分けて解説していきます。
今夜もぜひグラッパで楽しい夜を・・!!
 ■ MENU
グラッパを楽しもう1
 ・ストレートで飲む
 ・割って飲む
  <エスプレッソ>
グラッパを楽しもう2
 ・割って飲む
  <水・炭酸水・お湯>
  <リキュール>
ストレートで飲む

グラッパは本国イタリアでも他国でもストレートで飲むのが一般的です。
イタリアンレストランでグラッパとオーダーすれば、ほぼ自動的にストレートでグラスに注がれて提供されることになります。
さて、ストレートで飲むだけなのにおいしく飲む方法なんてあるのでしょうか?・・・答え「あります」
ポイントは、単純ですが「グラス」と「温度」です。

グラス・・・ 当然ながら、グラッパ専用グラスが最も香りをわかりやすく感じることができます。
が、グラッパ専用グラスはあまり一般的ではないため他のグラスで代用する場合・・
お店などの場合、スコッチウィスキー用のスニフターグラスがあればそちらで、なければワインの国際規格のテイスティンググラスなど、あまり液面が広がり過ぎず飲み口が若干狭くなってるタイプがおススメです。
自宅などで飲む場合も同様、大ぶりなグラスは避けて小ぶりなグラスで楽しんでいただけたら良いでしょう。
 
温度 ・・・・ ジン・ウォッカなど透明な蒸留酒は冷凍庫で冷やすもの、と常識的に言われたりしてますが、これは冷やしてもハーブの香りがしっかり感じられるジンや、活性炭で不純物を取り除き雑味のないのが身上のウォッカなどにあてはまります。
蒸留酒は冷凍庫で冷やすことで滑らかな口当たりとなりアルコールの刺激もやさしくなるため、喉越しに意識を集中できる酒類の場合は非常においしく楽しむことができます。
しかし、グラッパには実に様々な香りが含まれていて、その種類は一般のブランデーの2倍以上とも言われています。
スコッチウィスキーやブランデーと同じく、香りを楽しむことはグラッパを味わう上で非常に重要な要素でもあり、その香り成分はアルコールと同じ揮発成分ですので基本的に冷やしすぎには気をつけなければなりません。
グラッパを味わう上で適温とされるのが・・
 ■グラッパ ジョヴァーネ or ビアンカ   ・・・10〜15℃
 ■グラッパ ストラヴェッキア or リゼルヴァ・・・17〜20℃
と言われています。
たとえば、フルーティーな香りが特徴のモスカート系のグラッパを冷凍庫で冷やしてしまうと、その特徴的なマスカット系のアロマがまったくと言っていいほど感じられなくなってしまいます。
とは言え、近年ニューヨークをはじめ本場のイタリア国内でも冷凍庫で冷やして提供する店も増えているようです。
最初に立ち上がるアロマは犠牲にしてでも喉越しの良さやアフターの香りを楽しめれば良しとする潔い飲み方で、これもグラッパの楽しみ方のひとつであると言えるでしょう。
ただし、銘柄によっては冷やすと苦味が強く感じられる場合もあるため、店で提供する場合は試飲してみるなり、ストックのスペースがあれば常温と冷凍と両方用意しておき、お客様に選んでいただき違いを楽しんでもらうのも良いかも知れません。
また、上記の温度で提供しようとするとセラーなどが必要となるため、実際にはなかなか難しいでしょう。
温度が高いとアルコール臭が強く感じられるため、上記の温度での提供が良いとされますが、通常多くの飲食店の場合、季節による差異はあれ店内の室温は20〜25℃であると思います。この場合であれば常温での提供で十分楽しめます。
アルコール臭を強く感じやすい木樽熟成なしのビアンカ系の場合でも、常温のグラッパを冷やしたグラスに注いで提供するだけでも十分です。

 
★一気に飲む?
『グラッパは一気に飲むもの』・・と言う方もいます。
これは、満腹の胃にアルコール度数の強いグラッパを流し込むことで胃に刺激を与え、消化を助けるというものだそうです。
確かにグラッパは食後酒として飲まれることが多い酒ではありますが、食べ過ぎて苦しいならともかく、必死に消化をこなしてる胃に強い度数の酒を一気に流し込んで必要以上に刺激することもないのではと思います。
一気に煽って喉越しを楽しむのもひとつの飲み方ですが、それがグラッパの正統な飲み方ではありません。
食後の余韻とともにゆっくり味わうのも、グラッパをはじめ食後酒を楽しむ醍醐味でもあります。
 
★もう一つのストレートの楽しみ方
 これはカクテルとして分類されることもありますが・・
Grappa
con Mosca
グラッパ・コン・モスカ
・グラッパ ・・・・・・・30ml 
・コーヒー豆 ・・・・・3粒

グラッパをショットグラスまたは小ぶりのリキュールグラスに注ぐ。
コーヒー豆を3粒浮かべ火をつける。
20〜30秒ほどで火を消して飲む。

グラスの横から見てると、コーヒー豆から抽出されたエキスが透明なスジになって下に落ちていくのが見えます。ちなみにエキスが抽出されるといってもコーヒーの香りがつくというわけではありません。豆はそのまま食べちゃう方も多いです。
このカクテルは、グラッパよりサンブーカ(イタリア特産のニワトコの実やリコリスの甘いリキュール)で楽しまれることも多いようです。
名前のmoscaはハエ。ハエが浮いているように見立てたちょっとシュールで遊び心がある名前です。

※グラスの縁が熱くなるので注意が必要です。
液面からグラスの縁まで距離があるグラスや薄いグラスなどは熱で割れる危険もあるので、グラッパグラスなどの使用は避けて、ショットグラスや小ぶりのリキュールグラスなどを使うのが良いでしょう。
飲む時も、いったんグラスを斜めにしてグラスの縁までグラッパの液面がくるようにして縁を冷やします。それから縁を軽く触って熱くないことを確認してから飲んでください。

 
 割って飲む
■エスプレッソ
グラッパの母国イタリアでは、カフェと言えばエスプレッソコーヒーを指します。
20世紀初頭に発明されたエスプレッソマシンによってコーヒーを高圧の蒸気で一気に抽出するエスプレッソは、イタリア人にとって一日に5杯も6杯も飲むほど生活の一部になっている飲み物です。
エスプレッソは仕事の合間や食後に飲まれることが多いのですが、おいしいエスプレッソとグラッパとの組み合わせは最強の食後酒となるでしょう。
Caffe Corretto
カフェ・コレット
・エスプレッソ ・・・1杯(25〜30ml) 
・グラッパ ・・・・・約20ml(お好みで)
・シュガー ・・・・・・1〜2杯(お好みで)

淹れたてのエスプレッソに、グラッパ、シュガーを入れ軽く混ぜて飲む。
イタリアではシュガーをもっとたっぷり入れる人もいますが、日本人には甘すぎてしまうでしょう。
まあ、お好みで・・。

※カフェ・コレットは基本形が「エスプレッソ+酒」なので、グラッパに替えてサンブーカやアマレットなどイタリア特産の甘いリキュールを入れて楽しまれることも多いです。その場合はシュガーはあまり入れません。

Resentin
レゼンティン
・エスプレッソ ・・・1杯(25〜30ml) 
・グラッパ ・・・・・約20ml(お好みで)
・シュガー ・・・・・・1〜2杯(お好みで)

淹れたてのエスプレッソにシュガーを入れ、シュガーが溶けきらない程度に軽く混ぜて飲む。
飲み終えた後、溶けきらないシュガーが残るカップにグラッパを適量注ぎ混ぜて飲む。

※エスプレッソを含んだシュガーでグラッパを甘くして飲むのがポイントなので、グラッパの量をもう少し多く入れる場合、シュガーも1杯程度多く入れた方が良いでしょう。(3〜4杯も入れるイタリア人もいます。)

Caffe
Profumato
カフェ・プロフマート
・エスプレッソ ・・・1杯(25〜30ml) 
・シュガー ・・・・・・1〜2杯(お好みで)
・グラッパ ・・・・・1〜2プッシュ(スプレー)

淹れたてのエスプレッソにシュガーを入れ軽く混ぜ、スプレーでグラッパを吹きかけて飲む。
近年、Bottega社がスプレー入りグラッパを発売しましたが、グラッパをエスプレッソに吹きかけて香り付けをして飲むという新しいスタイル。
モスカート系のフルーティーな香りのグラッパや熟成系のグラッパが合います。

★ドリップコーヒーが主流の日本では、まだまだエスプレッソを楽しむ方は少ないようです。
これはエスプレッソの正しい情報が少なく誤解が多かったり、おいしいエスプレッソを提供する店が少ないことも原因かと思われますので、ここで少しエスプレッソのお話を・・
エスプレッソって苦いだけ?
エスプレッソはただ苦いだけと思われている方が多いですが、これは量と砂糖の問題でもあります。
量とはエスプレッソの正しい抽出量のことです。

ドリップコーヒーが1杯およそ120mlに対して、同じコーヒー豆の量からおいしく抽出するエスプレッソは25〜30mlというごく少量です。
ドリップコーヒーに慣れた日本人の多くはこの量の少なさに驚き、今でも店で提供すると「ケチ?」と思われることも多いほど。
エスプレッソがまだ知られていない頃、この量の問題を解決するために本来の倍ほどの量を抽出してエスプレッソを提供する店がありました。
そしてそれが元となったと思われる誤解が未だに続いているようで、これでは本来のエスプレッソの味わいのバランスは崩れ苦いだけの飲み物になってしまいます。
適切な抽出量のエスプレッソにはコクがあります。

そして、砂糖です。
おいしいドリップコーヒーはブラックで・・という楽しみ方を知っている方ほどエスプレッソに砂糖を入れることを良しとしないようです。
近年ダイエットなどの関係でエスプレッソをブラックで飲むイタリア人も増えてきているとの話も聞きますが、砂糖を加えることでエスプレッソの味わいに奥行きがでます。
プロのバリスタが淹れたエスプレッソの上質なアロマとコク、そして砂糖を加えることで生まれる奥行きをぜひ楽しんでほしいものです。
 エスプレッソってカフェイン多い?
エスプレッソ=濃い=カフェイン多い・・・と思ってる方が多いですが、これも誤解です。
カフェインは、コーヒー豆に熱を加えてからおよそ30秒ほどから抽出量が増えるのですが、エスプレッソは約30秒で抽出が完了してしまいます。
つまり、コーヒー豆からカフェインの抽出量が増え始める前にエスプレッソの抽出は終わってしまうため、カフェイン含有量は少ないのです。
 エスプレッソにも種類とかある?
近年エスプレッソを提供する店も増えてきていますが、スタバをはじめとするシアトル系と呼ばれるカフェのエスプレッソとイタリア系のエスプレッソではコーヒー豆のローストが違います。
エスプレッソそのものを楽しむことが多いイタリア系に対し、シアトル系はミルクにシロップなどを加えたアレンジコーヒーが主流となります。
このため、イタリア系はエスプレッソそのものを楽しめるローストの豆、シアトル系はたっぷりのミルクやシロップにコーヒーの香りや味わいが負けないように深く濃くローストされたコーヒー豆を使用します。

ちなみに、イタリアのエスプレッソは当然「イタリアンロースト」のコーヒー豆を使うと思ってる方が多いですが、「イタリアンロースト」とはコーヒー豆のローストで一番深いローストを指す名称であって、エスプレッソ単体で楽しむには深炒りすぎて苦味が強すぎます。
実際にはそれより少し浅炒りのフルシティかせいぜいフレンチローストの豆を使います。それに対してアレンジコーヒー主流のシアトル系が一番深いイタリアンローストを主に使用します。

自宅でエスプレッソを楽しむ方も増えているようですが、エスプレッソ単体やカプチーノ、カフェラテなどを楽しむならフルシティかフレンチローストのコーヒー豆がおすすめです。当然、グラッパとの相性を考えるならば、エスプレッソそのものの味わいを楽しめるイタリア系のエスプレッソが良いでしょう。
イタリアンバールなども増えて、おいしいエスプレッソが飲める店も増えてきているので、ぜひグラッパとのハーモニーを楽しんでみてください。
 
INFOMATION 日本グラッパ研究会 お問い合わせ
Copyright (C) 2014 JAPAN SOCIETY FOR GRAPPA . All Rights Reserved